“MCバトル”という僕にとっての青春についての青春について語らせてほしい 第二章
皆さんこんにちはKantabileです。
前回に引き続き今回も僕が昔からそして今現在も熱中しているMCバトルについて出来るだけ自分のバイブスを乗せた記事で書いていこうと思う。
※バイブス=HIPHOPのスラングでいうところの熱量、勢いに相当するもの
今日のテーマは「ドラマティックな展開」について。
身近なあのスポーツと絡めてバトルの面白さ紹介します。もしかしたらあなたの好きなスポーツにも通じるものがあるかも?
===================================================================
ところで。みなさんにまずは質問だ。
夏の風物詩といったら何を思い浮かべるであろうか?
縁側で聞く風鈴の音、おばあちゃんからもらったスイカに塩をかけて食べる、もしくはあの子と手をつないでみた花火など… 様々なものがあると思う。
その中でもこれを上げる人がいるのではないだろうか?
そう。夏といえば甲子園である。
真っ青な空に響き渡る試合開始のサイレンの音。高校球児たちが泥だらけになりながらも白球を追い続ける姿。試合後に泣きながら帰っていくチームを尻目に流れる勝利した高校の校歌。
まさにすべてが「ドラマチック」であり、夏の風物詩そのものである。
今年も金足農業の吉田輝星選手などの様々なヒーローが生まれた。
その中でも昨年の夏の甲子園で注目を集めたカードがこの試合。
1回戦から頂上対決といわれた、作新学院 対 大阪桐蔭
春のセンバツで優勝し、春夏連覇を狙っている絶対王者の大阪桐蔭
それに対するは、栃木県代表で2016年に優勝している作新学院
結果としては3対1で大阪桐蔭が勝利をもぎ取った。その後、大阪桐蔭は勝利を重ね続け結果として、春夏連覇を成し遂げた。
作新学院も結果としてネット上などでは「大阪桐蔭を最も苦しめた相手」として取り上げられるなどそのドラマチックな展開には誰もが胸を躍らせた。
とこんな時野球オタクでありMCバトルオタクである僕はこの甲子園、そしてこの試合を見た時にあることを思い出した。
===================================================================
と、いうことでMCバトルの話にようやく戻ります。
時は遡ること2014年… あるMCバトルでの大会のこと...
MCバトルの中でも最も名誉あるとされている大会,
それが…
ULTIMATE MC BATTLE
略して… UMB!!
この大会のすごいところは"全国すべての県"で実際に予選を行っているところ
昨年行われていた全国大会では47都道府県の代表+リベンジ枠からの1枠を加えた48人でのトーナメントが行われました。
それぞれの地域から本戦に出場しているMC達は予選で倒したMC達の屍を越えて戦っているために他の大会に比べて背中に背負っているものが大きく、試合も白熱したものが多くなります。
そんなUMBの中でも私が一番好きな大会が2014年度の大会なわけです。
MCバトルが好きな人たちならわかると思いますが本当にこの年は出ているMC達の層の厚さ、それぞれの試合の盛り上がり、観客の歓声すべてがパーフェクト。
そして、この大会における“主人公”にあたっているのがこの人
「R指定」さんです。 (名前があれですが、まったく卑猥な人ではありません。)
当時,2連覇をしていた彼は前人未踏の3連覇を目指し、全国の中でも最もハイレベルといわれる大阪予選を制し、改めて本戦に上がってきたわけです。
まさにMCバトルの「大阪桐蔭」のような存在
彼はそして下馬評通り1回戦を突破し、2回戦に進出します。
その二回戦の相手がこの人
「MC DOTAMA」さんです。
で、出身はどこかというと栃木県。実はこの二人には因縁が存在しているのです...
===================================================================
"この大会の1年前の2013年"
東京代表として出場したDOTAMAさんは破竹の勢いで決勝へ!
そこでの対戦カードがなんと
“MC DOTAMA vs R指定”
この試合も壮絶であり、再延長にまでもつれたうえでR指定が優勝、2連覇を果たしたという過去がありました。
そして2回戦にて前年の決勝の組み合わせが激突!
そう、彼こそライバルR指定への最強のリベンジャーとして立ちはだかったのである。
まさに…「作新学院!」
しかし
さらに遡ること2年、2011年のUMBにおいて
前年で1回戦負けを果たしていたR指定にとって1回戦を突破しなければいけないことは絶対であり、2年連続での1回戦敗退は大阪代表という重荷を背負っている彼にとって許されないことでした。
そしてそんな状況における1回戦の相手が… MC DOTAMA
そしてMC DOTAMAを前にR指定は2年連続の1回戦敗退を喫したのです。
まさに屈辱。
(本当はこの試合のどちらもお見せしたいですがYoutubeで違法にあがっているものしかないので検索してください 「UMB DOTAMA R指定」とかで出ると思う)
===================================================================
そして、迎えた2014年
どちらにとってもライバルであり事実上の決勝ともいわれたこの試合。
さすがにこれに関しては見ていただきたいので載せましょう
(消された場合は "UMB 2014 R指定" で検索しよう!)
まずDOTAMAは最初にこう切り出す
D) 1年ぶりだな 俺あの後帰って正月実家に帰ってずっと泣いてたら
親父が心配して親父まで泣き出しちまったよ
昨年の年末に負けたことによる暴露。
そしてそのあとこう返す
D)王冠をへし折る 違うな頭ハゲ過ぎてこう隠すために王冠かぶってる
Yeah そのロン毛 汚らしいぜ HIPHOPの権化
Yo お客さんは認めてるけど俺は絶対しない オッケー
チャンピオンとして君臨しているR指定に対して、王冠で禿げ頭を隠しているとのディス。尚且つロン毛→権化→オッケーで韻を踏む巧みさ。 さすが準優勝者。
それに対して絶対王者。
R)Yeah ロン毛とかは関係ない オマエは今年もしょせん道化役
邪魔だ邪魔 そこどけ早く 俺には勝てないこの常備薬
親父が泣いた? 家族がどうだ? そんな話しに来てんじゃねぇんだ
ロン毛→道化 と韻を踏みつつも、昨年の活躍ぶりをあくまで道化役であるとディス。なおかつ最初の暴露に対してもアンサー。
強い... 強すぎる。
しかし、この時のDOTAMAは勢いがすごかった。
D)Yo 「MC KREVA今日から俺が基準」
撤回させてやる それが理由!!
これに関してはよくわからないと思うので説明させていただく。
昨年優勝したR指定。彼はウイニングラップと呼ばれる
野球でいうところのヒーローインタビューのラップ版でこのようなことを言う。
”KREVA! 今日から俺が基準”
日本最高のフリースタイラーであり、現在も一線で活躍するKREVAに対して、俺が今日からはラップシーンの基準になるとの宣言。
しかし、それを逆手に取ったDOTAMAはそれを撤回させてやると反論。
(韻も「俺が基準」⇒「それが理由」で踏んでます。)
瞬時にこんなこと思いつくの天才以外の何物でもない...
更に
D)Yeah 1, 2 確かに三連覇スゴいよ
ねぇ キミ一年かけて声もデカくなったけど
韻踏むの雑になった yeah 俺が次の時代の役を担った
と、一年間でのスタイルの変化を指摘。(雑になった→役を担った。)
さて、窮地に追い込まれた王者R指定
しかし、負けじと返していく。
R)頭をフルに活用できない アルバムも出した
ツアーもやった ワンマンもやった
去年オマエが出した弱点全部クリア
もうないだろ? 付け入るスキは
そう彼もまた2013年にされたDISへのアンサーを口だけではなく行動でしていたのである。論より証拠。
そして試合終了。
その後観客判定で決着がつかず、延長へ。
結末は... みなさんで確かめてください。
======================================
ということで、MCバトルの持つドラマティックな展開、そしてストーリー性の面白さを少しでもわかっていただけたでしょうか。
多く試合をみることによって様々な発見が出来るところも面白い点です。見れば見るほどズブズブトはまっていく。
また、好きなMCがいるとその人を主人公として様々なストーリーが見られるところも面白いですね。
本当はもっと伝えたいストーリーがあるのでシリーズものにしようかな。
実は受験期に絶対受験前に聞いていたバトルがあるのでいずれ紹介します。
なんなら好きなMC言ってくれればそのMCに関するストーリーをいくらでも話せるので気軽にお声がけください。オタクなので。
というわけで今回はMCバトルのドラマ性について語らせてもらいました。
次回で最後なのでお楽しみに!
良ければ読者登録もお願いします!
Twitterはこちら↓↓↓↓↓
ではまた次回! アディオス!