【戦極21章】Fuma no KTR vs MOGURA がヤバい【ベストバウト】
お久しぶりです。ブログ×ラップ×大学生で活動しておりますKantabileと申します。
約1年前まで、定期的にHIPHOPの楽しみ方に関するブログを書いておりました。
今日は戦極21章におけるベストバウト中のベストバウトを紹介します。
過去記事はこちらから↓
1.最近のMCバトル動画について
「戦極がやばいらしいぞ」
で、半年ぶり以上に更新させていただくわけですが、戦極がやばいといううわさを聞きつけ、ちょうど約1週間前ほどにYoutubeでいつものごとくバトル動画を上から下まであさっていたわけです。
というのも、ここ最近は空前絶後のぉぉぉぉぉ!超絶怒涛のバトル週間ぅぅぅぅぅぅ!
まずは、最近ノリにノリまくっている凱旋MCbattle。
個人的なおススメバトルは、MU-TON vs 呂布カルマの決勝戦。
派遣さんの実況でマラドーナ(韻踏合組合)のビートでこの二人が戦ったということが分かった際には非常にテンションが上がったのですが、MU-TONさんが自分の予想していたフロウで乗っていてくれた時にはぶちあがりました。
MU-TON対呂布カルマ
— MC派遣社員-MRJ主催(ウスイ) (@mchakenshine) 2020年1月19日
16×2
マラドーナ
ムートンさん早口!うっま!
M「オレンジの空、一服する?俺んちのソファ」
呂「俺相手に16×2選んだ時点で即終了」
延長#凱旋冬 pic.twitter.com/DQxx8NvGoA
ビートはこちら↓
次に、最近もはやYoutubeのチャンネル運営会社が変わったのではないだろうかというべき、みんな大好きUMB。
今までは、
・なかなか地方予選の優勝者インタビュー動画が上がらずに、グランドチャンピオンシップが開催される後にアップロードが間に合わなかった動画が追加される。(通称:夏休みの宿題)
・トレイラー動画と謎の頻度で上げられる地方ダイジェスト動画のみ
と非常に愛らしい様相を呈していたのですが、ここ最近は毎日3本動画を投稿してくださるという非常にコロナで暇な私たちに優しい動画の大量解放が進んでおります。
↑こちらの動画なんて、司会のミスまで含めたノーカット版でアップロードしてくださってます。ありがとうライブラ様(UMB信者)
これらの代表的なMCバトル大会二つに加えて、LEGALIZE、MRJなどなどそれぞれの大会が動画を大量にアップロードしてくださり、
まさにMCバトル動画、大航海時代なわけです!!!
(私としては最高です。特にUMBは頭なでなでしたい。)
それぞれの大会のコンセプトや特徴が出ているバトル動画をいつでも見ることができ、なおかつ毎日アップロードされるというわけですから、MCバトルジャンキーの私としては非常に嬉しい限りなのであります。
毎日アップロードがされている動画の中、様々な動画を見ることがいつも通りの日課になっている私はおススメされている動画を上から順番に見ていくわけです。
2.戦極21章ベストバウトとの出会い。
うんうん。今日も凱旋とUMBが動画を上げてくれてるのかうんうんありがたや。
次の日。
うんうん、お、今日からは戦極も動画を上げてくれてるのか。21章は久々にみにいくことができなかったからな。うんうん。
さらに次の日。
今日も動画が上がってるここまで暇にさせてくれないのずるいよー。
ん?
ん?んんん???んんんんんんんんんんん!?!?!?!?!?!?
うぉ!やば!!やばい!!
やばいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!
[以上の会話は電車の中での脳内を表しております]
というわけで、MCバトル群雄割拠の現在の状況で、わたくしがとんでもないぐらいに見た瞬間にぶち上がってしまった動画である
戦極21章ベストバウトFuma no KTR vs MOGURA
について隅から隅まで解説させていただきたいと思います!
3.ラッパーの紹介
[注意:前提として僕はMCバトルオタクであり、そんな僕でも1年で1番ぶちあがったレベルであることを理解してください]
※この動画を見ている前提で進むので絶対に見てください
まず、この対戦MCバトルに詳しい方だとわかると思いますが、第15回高校生ラップ選手権の準決勝において戦った因縁の二人なわけです。その時はFuma no KTRが勝利。
MOGURA君は現在慶応大学に通っている頭脳明晰なインテリラッパー。将来はHIPHOPに関する偏見を変えたいという思いを持っている熱いラッパーです。
Fuma no KTR君(元:藤koos、八咫烏)は、北海道にてなんと若くしてパパラッパーという側面を持つ、スキルフルの塊みたいなラッパー。
まさに、真反対のラッパーなわけです。
4.戦極21章について
で、戦極21章にて再戦。個人的に思うのは、おそらくこの対戦があるのは00世代という区切りがなくなってきている今では戦極ならではの素晴らしさではないかなと。
戦極がもっているバリエーション豊かなラッパーの対戦があるという特徴が色濃く出た線なのではないでしょうか。
さらに、戦極21章についてはDJ陣もやばかった。
DJ YANATAKE、Digital Ninja aka 774, DJ CERORYわかる人はやばいよね。
ビートを担当するのはDJ WA-TA。戦極でのベストバウト請負人ともいえるほどの完璧なビートチョイス。
※ビート集も最高なのでぜひ聞いてください
エレクトロニクスなビートでありながらも、リズムとしては自然と体が揺れてしまうような非常に心地いいビートを提供してくれるWA-TA×あの二人の組み合わせなんて。僕はビートチェックの瞬間からベストバウトを確信するわけです
あと、Fuma no KTRのマイクチェックからノリノリすぎる感じを感じたよね。
その瞬間に、「やはり戦極21章何かが違うぞ!?」そう感じたわけです。
5.バース解説
というわけでバースの解説の方に移っていきます。
MOGURA: 第15回高校生ラップ選手権3対2の判定なぜか俺が負けた。
けど半年間「ぶっちゃけ俺勝ってね!?」って思ってたから今日リベンジするぜ
1ターン目、高校生ラップ選手権で僅差で負けたMOGURAは自分がリベンジャーであるという立場でのフィールドを展開。
MOGURA:「幸せな新婚生活」とかちょっと気まずいんだけど、この場所俺がばっちり盛り上げるぜ。
そして、ここからFuma no KTR 覚醒モードに入ります。完全にリズムに乗ったうえでFuma no KTRが完全にノリまくる。
Fuma no KTR: Yeah 童貞みたいなやつは置いといて、次の次元へ、Let's get it へ止まらねえ、テンポアップして、levelアップ yeah
ええと、文字化して説明するのは非常に難しいのですが、簡単にいうと早口+3連符でなおかつ音にぴったりはまっていてめちゃくちゃんぎもぢいぃぃって感じです
その後のMOGURA君のつなげ方もやばかった。
MOGURA: 華の第21章の舞台で「童貞!?」品がねえな。おい。もっとお前ムードないぞぼっちゃん。帰ってきたぞ15回のMOGURA。
お前の血のにじみよう。今日も真っ白。白い恋人。
童貞というdisを綺麗に交わしたうえで、ケツに固い韻を綺麗に落としパンチラインとして決めきる。やっぱりすごいなあ。
ただし、Fuma no KTRもバリバリ覚醒中
Fuma no KTR: Yo, 白い恋人よりも大阪面白い恋人。Let’s get it. 15回戻ってきてもまた俺に負けちゃうぜー
「面白い恋人」は、大阪で売られている白い恋人をもじったチョコレート菓子。カメラを止めがちな某吉〇興業から発売されていました。そして、白い恋人は15回に対戦した際にMOGURAが決めフレーズとして使った言葉。
それを使い大阪出身を使いうまくアンサー。あと”負けちゃうぜー”っていうときの彼の姿勢めっちゃ好きです。
なおかつフロウでぶちあげてるFuma no KTR。これで勝負ありか。
MOGURA:面白い恋人は白い恋人の方が訴訟起こして、1億2000万円の損害賠償だよ。それに和解ってなったから和解する。うーそーだーよー。
あー、はらたつ。この生意気でちょっと賢いやつっていう感じのdisが最高なんですよね。もうねえ、頬っぺた殴ってやりたい。ほんとに。(誉め言葉です)
お、盛り返してきたか。そう思った僕ですが。ハイスクールダンジョンのラスボスをなめておりました。
Fuma no KTR: 黙れ、負けるお前が悪いねん。それだけ。ラップうまくてごめんねー。Wavyなスタイル、ナチュラルハイ。
え、なんでそんなに、ラップうますぎるんですか。人生何周したんですか?何をしたらそんな化け物が生まれるんですか?
思わず、そういいたくなるぐらいに圧倒的でした。かっこいいかっこよすぎるよAmerican Baby。エグイ。エグイです。
6.この試合を通して
00世代の底知れない可能性を感じる試合であったことは間違いなさを感じました。結果としてFuma no KTRが圧勝するわけですが、MOGURAくんも自分自身のキャラクターを提示するのが完璧でした。
以前はコメント欄で
「00世代とか区切られてるのダサくね?」といった批判的なコメントもあったことも確かなのですが、そういったコメントが自然となくなるほど彼らが現在のMCバトルシーンの一翼を担っていることは確かではないでしょうか。
そして、戦極MCバトルの偉大さについて改めて感じるバトルでもありました。様々な特徴を持ったバトルがある中で、戦極が持つMC、そしてDJのバラエティについて改めて素晴らしいなと感じました。
戦極21章はこれ以外にも6本ベストバウトが上がっているのでぜひ見てください。
7.最後に
やはりMCバトルというものは、現場で味会うことが楽しいというのは確かだと思います。スピーカーから流れる耳がはちきれんばかりの重低音。MCたちのパフォーマンス、ライブを含めて実際に体感することが一番楽しいです。
そういった自分にとって、コロナウイルスでイベントが開けない状況になっていることは非常に残念で仕方ないです。
しかしながら、そんなときに自分が紹介したような動画について知ったうえで「MCバトルの歴史」を知るべきなのではないでしょうか。
幸いにも、それぞれのMCバトルの方々がYoutubeに動画をアップロードしてくださっているわけです。せっかくならそんなバトルに触れてみる。また、それ以外の過去動画を見てみるのもよいのではないでしょうか。
そんな思いで久しぶりにブログを投稿させていただきました。
皆さんもぜひ暇な時間に戦極21章をはじめとする動画で楽しんでみてはいかがでしょうか?
※紹介した動画のインタビューでの通路を通った知り合いへのUZIウェイよーもおもろいです。