Kantabileさんの日常

某大学に所属する大学生のゆるふわな毎日。日本語ラップやMCバトルについての解説記事。その他自分の好きなことを発信してます。

僕は最後の晩餐にトーマスチューイングキャンディーを選ぶ。

最後の晩餐。

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何を食べようか。なんて話題がよくテレビ番組や友達との会話の中でよく耳に入る。

 

肉が好きそうなマッチョ君はイメージ通りに

「ハンバーグを食べたい。」だとか「松坂牛のステーキ」を腹いっぱい食べたい

とか。

 

 

一方で細そうな女の子は。

我々の予想に反して「〇〇家のラーメンが食べたい」なんてイメージとのギャップで好感度が上がってしまうような。返答が返ってきたり。

 

 

とにもかくにも、”最後の晩餐”というものは常に私たちの頭を悩ませ、「死」へという未知への恐怖を呼び起こすと同時に、ある種、そんなおいしい食事が今生きている私たちの周りにはたくさんあるという「生」の実感を与えるものである。

 

 

皆さんにも。様々な候補が頭に浮かぶことであろう

 

「本当に好きなもの食べるべきなのか?」

「いやいや、味なんかよりも現世で生きてるんだからとことん高い料理を使って今まで出来なかった経験をしようではないか?」

「おふくろの豚汁が飲みたいなあ」

 

 

 

我々、現代の日本人の身の回りにはとにかくおいしいものがたくさんあるために非常に困る。尚且つ、様々な料理の味に舌鼓を打ってきたであろう我々にとってこんなことを簡単に選ぶことなんて無理な話である。

 

 

この、私を除いての話だ。

 

 

僕は、もし。こんな質問をされても1秒の悩みもなくこう答えるであろう。

「え、トーマスチューイングキャンディーに答えがあるのか」と。

 

そう。私は紛れもないトーマス教なのである。

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見てほしい。この可愛らしいパッケージを。

 

 

まるで菩薩のようにアルカイックスマイルを浮かべたトーマスとその仲間たちが私たちの方を優しく向いているではないか...

 

「君が、Kantabile君かい? 僕のところに来れば全く問題ないからね?」

 

「はいぃ!! ありがとうございますぅ!! トーマス様、本日も私めは、あなたが必要になってしまったのです許してください!」

 

そんなやりとりが交わされているかのようである。

 

 

更に見てほしいのは写真の下の部分

「やわらかいキャンディだよ!」

 

なんて、優しいメッセージなんだ。

 

確かに、このチューイングキャンディーは見た目からしたらキシリトールの板ガムのような形をしている。

 

そんな中で、きちんとパッケージまでに子供に対しての注意が行き届いている。

 

 

おそらくトーマスは。これまで何度も苦い経験をしてきたのであろう。

自分が一番大切にしている子供たちが、このチューイングキャンディーとガムを間違えたことによって苦い顔をしてきたのを見て心を痛めてきたのであろう。

 

そんな優しさを、自分は受けて止めているよトーマスよ。

 

 

そして、パッケージを開ける。

1つのパックには5枚分のチューイングキャンディーが入っている。

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銀紙の中に含まれている紫色に輝くキャンディー。

 

「美しい」という言葉はこれを指すために生まれたのではないかと思う。

 

 

「いつもありがとう。トーマスよ。

今日も君の提供してくれる幸せを享受させてもらうよ。これからの人生に乾杯。」

 

そんな思いで口に含む。

 

 

う、うまいいいいいいいいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!

 

 

 

自分はトーマス様と同じような体の構造悔しながらしていないので、頭の上から汽笛を鳴らすことが出来ないが、鼻から蒸気が出そうになる。

 

 

グレープの絶妙な風味が口いっぱいを覆う。尚且つ。柔らかすぎず固すぎない触感、そして何より人工甘味料を感じさせる味が広がるがそんな健康に悪いことをしながらも楽しんでいるという背徳感がたまらない。

 

 

うん。おいしい。これが私が食事に求めていた快楽!!!

 

 

 

 

 

 

はっ!!!

 

 

 

 

 

気づくと私の周り一面は12年前の自宅の様子に変わっていた。

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そこには、トーマスのプラレールで遊んでいる弟と、自分の姿が。

「そこにあるレール取ってここにくっつけて」

「うん。わかった。」

 

私はそんな仲睦まじい兄弟の様子を見ていつの間にか目から涙がこぼれ落ちていた。

なぜだろう。時というものは残酷だ。いつの間にか非常に疎遠な関係になっていた兄弟もたった12年前にはここまで仲が良かったのだ。

 

その時も、私たちをつないでいてくれたのはトーマスだったのだ。

 

あまりに、仲よく遊んでいる兄弟に話しかけることもできたが、私は話しかけることが出来なかった。

 

「昔も今にもいいことがある。うん。これでいいんだ。」

 

 

 

 

 

 

そんなことを考えていると、いつの間にか私は現世に戻っていた。

右手には銀紙。左手にはのこった4枚のキャンディーが残っていた。

 

 

"トーマス、ありがとう"

 

そんな心の声が思わず口に出てしまうのであった。

 

 

 

 

しかし、実はこれは過去の話なのである。

 

冒頭に乗っけた、最後の晩餐の写真には秘密があることをご存知でしょうか?

 

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そう。ユダの存在である。

彼はキリスト一行の裏切り者としてこの絵の中でも手に銀貨を持っている姿で描かれている存在である。

 

この絵と同様に。トーマスにも「ユダ的側面」が存在している。

 

 

実は、このチューイングキャンディー、噛み応えと引き換えに虫歯を引き起こす大きな原因の一つにもなっている。

 

かなりの柔らかさがあるゆえに歯の隙間に入ってしまう。

 

 

実はこの私は、昔から歯に関しては非常に弱い。虫歯にしょっちゅうなってそのたびに治療を繰り返すという生活を続けている。

 

歯を毎日磨いているのだがしょうがないことである。

 

そして、先日

と、再び歯がとんでもなく痛い一日がありました。

カップスープしか食事がとれないくらい。

 

 

で、歯医者から最後通告が。

「カンタビレ君、これからチューイングキャンディーとか控えてね?」

 

 

終わった。私の生活の50%の楽しみが奪われたのである。

 

 

正直、そんな状態になっても食べようとしてしまうことがあった。しかし、そんなことをつゆ知らず、トーマス様はいつもの視線で見守っているのである。

 

「信者である私が背くわけには... いかない...」

 

そうして、私とトーマス様の長きに及ぶ生活は終了した。

 

 

 

そのようなことも含めて私は言いたい。

「最後の晩餐に、虫歯を気にせず、口いっぱいにトーマスを食べて人生の喜びをからだじゅうで受け止めたい。」

 

というわけで、皆さんも食べてみてください。

 

 

 

 

単品で買う場合は、100円ショップの3個入り100円が圧倒的にお得なのにお忘れの内容に!! 快適なトーマスライフを!

 

では、人生残り50%で楽しんでいきたいと思います。