負の蒙古スパイラルを解消したのは『楽園』だった。
(注意:このブログにマジレスは不要です)
自分は、変わった潔癖症である。
といっても、極度なほどではないのだ。
それなりに人の口がついたペットボトルの飲み物などは簡単に飲めるし。実際に、自分の部屋もある程度散らかっている。服に関しても古着が多く、人が着ていたものだとしてもほとんど気にしない。でも、人の家のおにぎりが苦手
そのような変わっており、歪んでいる潔癖症な自分である。
特に、自分が厳しいのがトイレである。
おそらく本物の潔癖症の友達の人にはかなわないのだが、やっぱり汚いトイレには腰掛けたくないと思ってしまうことが多々ある。
特に、東京(渋谷や新宿)は人があんなにいるにも関わらず全く持ってトイレがない場所がたくさん存在する。個人的な推測だが、コンビニの集客の30%はトイレを借りたことへの申し訳なさみたいなとこあるんじゃないか。
本当に困るのである。尚且つ、自分はおなかがとんでもなく緩い。さらに輪をかけて辛いものが好きなので、セブンイレブンの蒙古タンメンを食べてはすぐにおなかを壊す。何度も食べてくせになってしまった体は言うことを聞かない。
尚且つ、トイレがない。そうなると、コンビニに向かう。排便をする。そして、また。蒙古タンメンをかってしまうのである。そして、また食べてetc...
これこそが、世に言う『負の蒙古スパイラル』である。
恐るべき、セブンイレブンの蒙古タンメンのうまさ、そして、恐るべき、それを見越したうえでの東京の「トイレあえて用意してやんないぞ」といった姿勢...!!
まさに東京摩天楼、コンクリートジャングルとはまさにこのことである。
おなかが弱いという人間として弱いことを義務付けられた人間は強い人間が多数生息している『大都会』に飲み込まれるばかりなのである。圧倒的屈辱...。
どうにも無抵抗では終われない。私はマハトマガンジーほどのできた人間でもないし、トイレという場所を東京の植民地にされてしまってはさすがのマハトマガンジーでもこぶしで抵抗する。
実際、昨日も渋谷にてMCバトルに出場する前に、トイレを探し回った。都内のコンビニはもはやトイレがない店舗もあったのである。非常に困った。20分不審者のように一人で街を闊歩し続けた。
『誰か助けてくれ...』
私の心の声は無残にも受け止められない。ようやく安心したと見つけたデパートも埋まっていた。そうなってしまうともうどうしようもない。
そこに。一つの看板が飛び込んできた。
「何...楽園だと...!?」
楽園は自分と想像していた姿と全く違う形で私の目の前に現れた。
といっても当然だろう。私は今まで、渋谷という大都市、いわゆるトイレディストピアの中での暮らしに適応しようとしていた中では楽園というものは異物、汚らしいものに見えてしまうのである。
でも、私はあえて信じることにした。自分が弱者であるならば楽園に向かって助けを求めることしかできることはない。
満を持して、入店。とんでもない量のサウンドと妙な熱気がフロアを渦巻いていた。そして、すぐにトイレを発見!!
いつものルーティンワークを繰り返す。まず、トイレ自体が開いているかどうかを確かめる。次に。いつも通り物が落ちているかを確かめる。素晴らしい。全く持って汚れ一つない綺麗なトイレだ。そして、最後にトイレットペーパーを使って便器を拭く!!
勝った。私は、ついにトイレディストピア東京に田舎の千葉県民が可能性を見いだせる日がついに来たのである。自らの力で『楽園』を見つけることが出来たのである。
安心してトイレに入っている自分はいつも通りの満足感を得ると同時にあることに気づいていた。
「東京にもいくらでも楽園がある。もう怖がらなくてもいいのである...」
楽園から出た後、自分は二度と負の蒙古スパイラルを起こさずに、自分の家で解消しようという事を誓い、再び東京へと戻った。
というわけで。
"潔癖症のみなさんは『楽園』を探してください!!"
(楽園は23店舗展開しているようです。)